この恋に








This love has taken it's toll on me

She said goodbye too many times before

And her heart is breaking in front of a plane

I have no shoce 'cause I won't say goodbye anymore


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 休日の午後、いわゆる彼氏といわれるだろうポジションの嘉伸の家に遊びに来た私。
 私と嘉伸は思い思い自分の過ごしたいように過ごしていた。
嘉伸の部屋はいつもきれいに整頓されている。

 嘉伸は洋楽が好きみたいで、遊びに行くとよく、洋楽をかけている。
その影響か、最近わたしの音楽の嗜好も洋楽に傾いてる。
GORILLAZやOASIS、ROOSTAR、そんなのが嘉伸のお気に入りで、同時に私のお気に入りにもなっている。
しかし、今日かかっているBGMはそれらのバンドのものではなさそうだった。
情熱的なような、すこし切なげな音だ。
「ねぇ嘉伸。これ、今かかってるの、誰の曲?」
雑誌に没頭していた嘉伸は、はじかれたように上を向き
「え?なんて?」
と問うた。
「これ、誰の曲?」
「あー、これ?MAROON5のTHIS LOVE」
「へぇ、良い曲だね!気に入ったよコレ。」
「お前なら気に入ると思った。」
「サビがすごいツボだわ。でも、どっかで聞いた事あるなぁ」
「多分映画のテーマソングだったよ。題名は忘れたけど・・・。」
「ああ、ね。」
「サビ、日本語に訳したらどういうこと聞いてるの?」
嘉伸は目線を上にして、えーと・・・と呟いてから
「この恋に疲れきってしまった・・・
彼女は何度も別れを告げた・・・
僕の目の前で悲嘆にくれる彼女、
ほかに道はない、もうサヨナラは言わないよ」
すらすら嘉伸の口から和訳が流れてきて、私は感心してしまった。
「すごい!流石英語の成績いいだけあるね!」

「・・・・いや、ごめん。和訳つきの歌詞もってるんだ。」
「・・・・。」

それにしても、暗記して、すらすら出てくるところがすごい。と、たたえると、嘉伸はテレながら
「何か良いからさ、歌詞。よく見てるんだ。」
「・・・・」
「どうしたんだよ」
「もしかして、嘉伸私と別れたいって思ってる?
疲れてるって思ってる?」
「は?」
私はどうしようもない不安に突如として囲まれ、ただ胸の動悸が治まらなかった。
急に、この歌詞の意味を知って、落ち着いてられなくなったのだった。
「思ってないよ。 だいたいお前のことで疲れても別にいいし。」

不意に自分の頬が赤く染まっていくのが感じられた。
嘉伸の頬と耳は、もう既に真っ赤だった。


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駄文ですはい。
THISLOVEは好きなんですはい。
登校途中浮かんできましたもので。
MAROON5の歌詞を引用したりしてます。



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