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心の太陽はあなた





 鈴子曰く、「誰にも心の太陽があるのよ」らしい。
鈴子の太陽は、1年前に死んだ夫で、その夫の太陽は鈴子だった。
お互いに温かく照らしあい、お互いを慈しんで。
なら、僕の太陽は?

 鈴子はおれの元同級生、であり今では僕のピアノの講師でもあった。
鈴子は学生の身でありながら、ある会社員の妻だった。
もちろん結婚は許されるはずもなく、ということで二人は籍はいれず、ただ同じ家に二人で住んでいた。
いわゆる同棲というヤツだが、そういう雰囲気よりも、結婚生活、の方がしっくりあう二人だったと僕は思う。
僕は
「おいおいそこまでしなくても鈴子が卒業してから結婚したらいいんじゃないのか」
と苦笑した。
二人が結婚を急いたわけは、会社員が逝ってから分かった。
病気だったらしい。
何ヶ月しかない結婚生活を送っただけで、終わった。

 何年かあと、鈴子はピアノ教室を開き、生徒を募った。
しかし集まりがあまり芳しくないらしく、同情して僕はピアノを習う事を決めた。
「上手くなったよー。杉澤くん。」
「うそだろ、この駄音の何処がだよ」
「ううん、しっかり変わったよ。分かるよ私は。なんてか、メンタル面が違います。」
「そっか。だって、心の太陽があるもん」
「―――――よく覚えてたね。懐かしい」
鈴子の顔が嬉しいのか悲しいのか分からない表情の色を浮かべさせて、複雑そうにみえた。
しまった、この言葉は鈴子と会社員が結婚生活を営んでいる時のものだった。
申し訳ない、という風に僕がうなだれていると、向こうが気を遣ったらしく
「誰?心の太陽」
と鈴子が聞いてきた。
いえるわけが無いと思ったから、返事のかわりに微笑んだ。
「あ、いじわる。でも、幸せになってね」
「あんたも」

だって、僕の心の太陽はあんただからだよ。



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190番ありがとうよ・みさん!
てかごめんよ、リクがすっかり遅くなっちゃって;
(だって書きにくかったから・・・ 汗)
「心の太陽はあなた」ですが、
何か変な内容になってしまったぁ。
すいません。
設定説明だけがやたら多くて。

また書き込みしてね。
ではでは。
高校頑張ろう!




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